2026年10月2日金曜日

猫背の原因は「姿勢の意識」だけでは解決しない


姿勢・体質改善で腰痛を解決する
福井市の整体院 癒之気 岡本です。



台所で立ちっぱなしで料理をしている時間
洗濯物をたたむ時間、掃除機をかける時間

家事の多くは、実は同じ様な姿勢を
長時間続ける作業でもあります。

デスクワークをされている方であれば、
椅子に座ったまま何時間も同じ姿勢を
取り続ける事も珍しくありません。

こうした「同じ姿勢の持続」は
想像以上に体に負担を掛けています。


今日はそんなに動いていないのに、
なぜか体がガチガチ
そんな感覚に覚えはないでしょうか。

動いていないからといって、
体に負担が掛かっていない訳ではありません。

むしろ同じ姿勢を保ち続ける事自体が
特定の筋肉に持続的な緊張を
強いる作業でもあるのです。



同じ姿勢が続くと、その姿勢を支える為に
使われている筋肉は緊張し続け
逆に使われていない筋肉は徐々に弱っていきます。


猫背の姿勢を長時間続けていれば
背中側の筋肉は伸ばされたまま固まり
胸側の筋肉は縮んだまま硬くなっていきます。

この状態が習慣化すると
体を伸ばそうとしても
硬くなった筋肉がそれを妨げてしまい

「良い姿勢を取ろうとしても、なぜか苦しい」
という感覚につながっていくのでは
ないでしょうか。


姿勢の崩れは、意識の問題である以前に
こうした筋肉の状態そのものに
根ざしている事が多いのです。




猫背の姿勢が続くと、胸まわりが縮こまり
呼吸が自然と浅くなっていきます。

「最近、深呼吸をした記憶がない」という方も
実は少なくありません。

忙しい毎日の中で、呼吸の深さを意識する機会は
ほとんどないものです。



「別に息苦しいわけじゃないし」
そう思われるかも知れません。

しかし、呼吸が浅い状態が続くと
本来呼吸に使われるはずの体幹まわりの筋肉
特にお腹まわりの筋肉が十分に
働かなくなっていきます。


呼吸は単に酸素を取り込むだけの動作ではなく
体幹を安定させる役割も担っているものです。



呼吸が浅くなり体幹の筋肉が使われなくなると
体を支える力そのものが弱くなっていきます。


すると、姿勢を保つ為に本来使われるべき
体幹ではなく、首や肩といった別の筋肉に
頼らざるを得なくなり

それがさらに猫背を助長するという
悪循環が生まれます。


「呼吸と姿勢がつながっている」というのは
意外に思われるかも知れませんが

体の内側の使い方という観点から見れば
これは自然な流れだといえるのでは
ないでしょうか。


姿勢を根本から見直すには
この呼吸と体幹の関係を無視する事は出来ません。







猫背というと上半身の問題として
捉えられがちですが
実は骨盤の状態とも深く関わっています。

骨盤が後ろに傾いた状態
いわゆる「骨盤後傾」の姿勢になると、

その上に乗っている背骨も
連動して丸まりやすくなります。

逆に言えば、骨盤の傾きを整えないまま
上半身の姿勢だけを意識しても
本質的な改善にはつながりにくいという事です。



姿勢を良くしようと背筋を伸ばしても
すぐに疲れて元に戻ってしまう


そんな経験お持ちの方も
多いのではないでしょうか。

それは、骨盤という土台が整わないまま
上半身の筋肉だけで無理に
姿勢を保とうとしている為に
起こる現象だといえます。


土台が不安定なまま、
その上に立つ柱をまっすぐに
保とうとするようなもので
どうしても長続きしにくいのです。



骨盤の傾きは、長年の座り方や立ち方
生活習慣の積み重ねによって
少しずつ形作られていきます。


だからこそ、猫背を改善しようとする時には
背中や肩だけでなく、体の土台である
骨盤の状態にも目を向けることが欠かせません。

骨盤と背骨、そして呼吸
これらは互いに独立したものではなく
一つの体の中でつながり合っているものだと
言えるのではないでしょうか。




加齢とともに、姿勢を維持する事
そのものが難しくなっていくと
感じる方も少なくありません。


若い頃は意識すればすぐに姿勢を直せたのに
今はすぐに戻ってしまう
という声もよく耳にします。

これは決して気のせいではなく
年齢を重ねるにつれて
姿勢を支える筋力そのものが
少しずつ低下していく事と関係しています。



特に40代・50代になると
体を支える深部の筋肉

いわゆるインナーマッスルの
働きが弱くなりやすい時期でもあります。

表面的な筋力はそれほど変わらなくても
姿勢を長時間キープするための持久的な力は
意識しないうちに落ちていくものです。

気持ちは若い頃のままなのに、
体がついてこないと感じるのは、

こうした筋力の変化が背景に
あるのではないでしょうか。



だからこそ、この年代における姿勢の崩れは
単なる「だらしなさ」や「意識不足」
として片づけるべきものではありません。


体の内側で起きている自然な変化を
理解した上で、それに合わせた姿勢の
整え方を選んでいく事が必要になってきます。

年齢とともに変化する体と、
どう向き合っていくか

それこそが、姿勢改善において
本当に大切な視点だといえます。




「気をつけているのに、猫背が治らない」
この悩みの背景には
ここまでお伝えしてきたように、

筋肉の硬さ、呼吸の浅さ、骨盤の傾き
そして加齢による筋力の変化など
複数の要因が重なり合っています。


姿勢というのは、意識ひとつで
どうにかなるほど単純なものではなく
体の内側の状態そのものが深く関わっているのです。




だから、「背筋を伸ばそう」という意識だけを
繰り返してもなかなか根本本質的な改善には
つながりにくいのではないでしょうか。


むしろ、その意識が続かないことに対して
必要以上に自分を責めてしまう方もいます。

しかし、それは意志の弱さではなく
体の仕組みとして起きている
自然な反応だといえます。




姿勢を本当の意味で整えていく為には、
表面的な意識だけでなく
呼吸や体幹、骨盤といった体の内側から
アプローチしていく事が欠かせません。


次回、こうした原因を踏まえた上で
実際にどのように体を整えていけばよいのか
具体的な方法についてお伝えしていきます。


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